【お墓参りが供養の最後の砦】

『寶塔山』令和7年お盆号から抜粋 

昨年11月に「週刊現代」を持ってきてくれた方があり、お葬式に対する意識調査が載っていました。20代30代と、40代50代、そして60代以上で比較すると、一番ちゃんとお葬式をして送りたいと答えていたのは20代30代の若者でした。7割がちゃんと送りたいと答えています。

 20代の若者の8割が「お墓が必要」と答えているデータもあります。

 どうも世代によって、供養に関しての思いにギャップがあるようです。そ
れも年齢が上がるほど、墓じまい、散骨、直葬が多いのはマスコミの影響が大きいように感じます。

 特に、「墓じまい」は、行き過ぎているように思います。

 先月父親のご供養にみえた、50代の男性も、「自分の代で墓じまいをしようと考えています」とおっしゃいましたので、「墓じまいは絶対にしないほうが良いですよ」と申し上げました。

 お参りに来る若い子たちには、自分で供養する時代になるよ。自分でお経を読んであげればいいんだよと話していますし、その先は、【お墓参りが供養の最後の砦】となるのです。

 男性の家のお墓は、生月にあり、息子が大分に就職したので、お参りも大変だからと考えられたのでしょうが、お墓参りをしたことで、親孝行が出来た、先祖供養が出来たと、心に安心感と喜びを持つことが出来るのです。

 4時間もかかるので、遠いからと考えがちですが、大変な思いがあればあるほど、満足感も強く感じるものなのですから。